Acer ICONIA TAB A500 Android 3.1アップデート開始

8月9日の午後3時より、Android 3.1のOTA(Over The Air)配信が開始しました。
また直前で延期になったりするんじゃないかと暫く静観していましたが(笑)、どうやら順調に流れているようです。
US版の3.1配信は配信開始直後に停止されたりと、ややドタバタした感じでしたが、その反省も踏まえ(たのか?)今回は中止でなく延期という形で混乱を最小限に抑えたと思うので、個人的には評価しています。

なお、公式アナウンスを見る限り、アップデート内容は事前に告知されていた内容と変わりはありません。

ICONIA TAB A500-10S16 Android™ 3.1アップデートOTA配信開始のお知らせ
http://www2.acer.co.jp/support/news/2011/000580.html

アップデート内容:

  1. 最適化によるパフォーマンスの向上
  2. USB マウスの対応
  3. MTP (Media Transfer Protocol)/PTP(Picture Transfer Protocol) サポート
  4. Webクイックコントロール追加
  5. アプリ履歴表示数の拡張
  6. 動画編集アプリ「Movie Studio」のプリインストール
  7. モトヤフォント対応 (モトヤLマルベリ 3等幅)
  8. Exchange Active Sync サポート
  9. WMV/WMA/Xvid コーデックサポート
  10. HDMI 1080p 外部出力対応
  11. Flash 10.3 プリインストール

「最適化によるパフォーマンスの向上」というのがAndroid 3.1に因るものなのか、Acer独自のカスタマイズを指すのかわかりません(両方?)が、少なくともUS版では3.1にアップデート以後、アプリケーションの安定性が格段に上がりました。ただし、例のWiFiが繋がらなくなるという問題が発生して、ハードウェアリセットをかけてから、という条件付きですが。

違いを一番体感できるのは「モトヤフォント対応」ですね。デフォルトの「DroidSansFallback」はちょっとアレな中華フォントで見栄えが微妙なだけでなく、UTF-8において表示そのものができない記号があるので、これは日本のユーザーに大いに評価されるアップデートではないでしょうか。パワーユーザーならroot権限を取得してフォントを差し替える事も可能なんでしょうけれど、やはりメーカーが正式にサポートしてくれた方が安心度は高いですよね。何より日本のマーケットを大事にしてくれている感じがして嬉しいです。:)

あとは動画関連のサービス強化が中心っぽいですが、個人的にはあまり関心がない部分なので何とも。

個人の主観ですが、タブレットって「気軽に」「ちょこっと」扱えるのがポイントだと思うので、動画の編集とか大画面TVへの接続とかはパソコンに任せちゃって構わないと思うんです。むしろ「ベッドの上でごろごろしてる時」とか「パソコン代わりに持ち出した外出先での空き時間」といった、タブレットの魅力が発揮される利用シーンで役立つ機能やサービスを構築する上で必要になる機能に期待したいです。少なくともGPSの精度とタスク切り替えの軽快さではまだまだiPadに水をあけられている感がありますし。

タブレット文化そのものがまだ始まったばかりなので、使い方も含めてまだまだ未知数な部分は多いわけですが、開発者にとっては色んな可能性の詰まった「楽しいデバイス」だったりします。もちろん利用者としても不便な点も含めて楽しみたいですね。少なくともiPad2でなくAndroidタブレットを選択した時点で覚悟していたことではありますが。(笑)

Iconia Tab A500 Android 3.1へのアップデートが延期

日本では8月1日に行われる予定だったアンドロイド3.1へのアップデートですが、Acerが急遽延期を発表しました。理由は「ソフトウェア関連の不具合が発見されたため」で、今後の予定については「OTA配信スケジュールが決まり次第」とのことです。以下は公式コメントです。

ICONIA TAB A500-10S16 Android™ 3.1アップデート延期に関するお知らせ
http://www2.acer.co.jp/support/news/2011/000582.html

恐らくは先行してリリースされた地域で何らかの不具合が見つかったので、そちらの対応も日本版のリリースに含める事にしたのではないかと。

発表済みの予定を変更するのは(特に日本では)好ましくない印象を受けるかもしれませんが、問題の拡大を防ぐ意味では正しい判断だと思います。

ちなみに今回の3.1対応で追加される予定だった機能は以下のとおりです

  1. 最適化によるパフォーマンスの向上
  2. USBマウスの対応
  3. MTP(Media Transfer Protocol)/PTP(Picture Transfer Protocol)サポート
  4. Webクイックコントロール追加
  5. アプリ履歴表示数の拡張
  6. 動画編集アプリ「Movie Studio」のプリインストール
  7. モトヤフォント対応(モトヤLマルベリ 3等幅)
  8. Exchange Active Syncサポート
  9. WMV/WMA/Xvidコーデックサポート
  10. HDMI 1080p外部出力対応
  11. Flash 10.3プリインストール

上記内容は以下のサイトで確認しました:

エイサー、「ICONIA TAB」をAndroid 3.1にアップデート -AV Watch:
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110801_464518.html

Acer Iconia Tab A500 でWifiへの接続に失敗する (Build 4.010.13)

前回「Acer Iconia Tab A500 でWifiへの接続に失敗する」という記事を投稿した直後に、Acerからアップデート(Build 4.010.13)が公開されているのに気がつきました。

こちらのフォーラムには、7月27日にアップデートに関する投稿が載っているので、4日前ということでしょうか。アップデートの詳細については現在確認中です。というか公式サイトにも詳細が載ってないんですけど。Acerさん?

アップデートの内容を確認もせず当てるのはちょっと不安でしたが、人柱ということで。
すると、やはりアップデート後にWi-Fiへの接続に失敗するようになってしまいました。orz

しかし今回は、前回の記事でいうところの「(1) WiFi設定が残っている状態でハードウェアリセット」だけで、ネットワークに接続できるようになりました。つまりネットワーク設定を削除したり、2回連続でハードウェアリセットをする必要はありませんでした。

まあ、結局繋がらなくなるので同じなんですけどね・・・

ちなみにこの問題は結構話題になってるようで、現時点(2011/08/01)でAcerの公式ページのIconia Tab A500に関する質問のトップに上がっています。

What can I do if I am unable to connect via WiFi after completing an Iconia Tab A500 system update?
http://acer.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/10764

さらに何気にパッチまで出てるじゃないですか!

Acer Support: Downloads & Support Documents – Tablet / ICONIA TAB / A500:
http://support.acer.com/us/en/product/default.aspx?tab=1&modelId=3851

こちら↑のページの「Patches」というタブをクリックすると「Acer ICONIA TAB A500 ‘connect Wi-Fi unsuccessfully’ patch」という、そのものズバリなパッチが出ています。

国によってパッチの対象となるビルド番号が異なるようなので、パッチ適用前に確認します。
私のは米国販売されているモデルなので、パッチに含まれていたドキュメントを参照して「Country: USA」の項目を確認しました。

Country: USA
Affected OS versions:
Acer_A500_4.010.07_COM_GEN2
Acer_A500_4.010.08_COM_GEN2
Acer_A500_4.010.09_COM_GEN2

After installing the update, you are advised to update your tablet’s operating system to: Acer_A500_4.010.10_COM_GEN2

うーん、前回のアップデートで「Acer_A500_4.010.08_COM_GEN2」から「Acer_A500_4.010.10_COM_GEN2」へ上げてしまったので、見事に対象外です。

さらに注意書きには「このパッチを当てたら『Acer_A500_4.010.10_COM_GEN2』へのアップデートを推奨します」とあるで、一見すると「Acer_A500_4.010.10_COM_GEN2」以降は大丈夫っぽいのですが、しかし私の環境では見事に発現してますからね・・・ちょっと微妙な感じのパッチです。

この問題についてはもう少し長引きそうな予感もしますので、もう少し様子をみますね。

Acer Iconia Tab A500 でWifiへの接続に失敗する

具体的には「Wi-Fiネットワーク」一覧に既に登録済みのネットワークに、ある日突然接続できなくなるというものです。

挙動を確認してみると「IPアドレスをxxxから取得中・・・」と表示された後に「切断されました」となり、それがずっと繰り返されるというものです。

アンドロイドOSのバージョンを3.1に上げてから頻発するようになった気がします。アップデートしたのは1ヶ月ほど前ですが、かれこれもう3回くらい発生してます。カーネルバージョンは「2.6.36.3」ビルド番号は「Acer_A500_4.010.10_COM_GEN」です。

1回目は「設定」→「バックアップと復元」→「データの初期化」から工場出荷状態に戻して、力ずくで解決したわけですが、さすがにこんなに何度も発生すると毎回白紙に戻すわけにも行かず、ちゃんと調べてみることにしました。

下記フォーラムに、Acerのテックサポートに問い合わせて、解決策というか、とりあえずWiFiが繋がらなくなる原因とその対策を聞いたという方がコメントされているのを見つけました。

Support ICONIA TAB wifi problem back after patch and update to…10 – Android Forums:
http://androidforums.com/acer-iconia-tab-a500/381772-iconia-tab-wifi-problem-back-after-patch-update-10-a.html

I finally got through to an ACER 2nd level tech. He had the solution to the wifi connect/disconnect loop. Apparently, during the 3.1 update, the IP address assigned by the router was saved in EPROM. If the lease expires, this can cause the problem. The IP address must be erased from the cache.

Here’s how to do it. Note, this is NOT a factory reset.

With the tablet running, find the small reset hole on the bottom right of the tab (held in landscape mode).
It’s labeled reset, so it shouldn’t be too hard to find.

Using a small paper clip, straightened an end out.
Use this to insert into the reset hole. The tab will reboot.

When it reboots to the lock screen, reset it again.

After reset, the cache is cleared and the wifi should connect normally.

The tech said this should only be needed for the 3.1 update. Updates after that should not cause the same problem.

Happy surfing…

技術的な話になりますが、アンドロイドOS3.1へのアップデートの際に、WiFiルーターから割り当てられたIPアドレスがEPROMにずっとキャッシュされたままになってしまうのが原因のようです。これによりWiFiルータから(DHCPで)割り当てられたIPアドレスの有効期限が切れると、突然繋がらなくなってしまうという状態に陥るようです。発現するのはアンドロイド3.1のみ(以降かも?)とのこと。

対策としては、工場出荷状態に戻すのではなく、ハードウェアリセットをして下さいとのことです。
ハードウェアリセットをすることで、EPROMにキャッシュされたIPアドレス情報がクリアされ、正常に繋がるようになるということです。

ハードウェアリセットの方法は、公式ページにも書いてありますが、本体横にある「reset」と書かれた右にある小さな穴に、電源が入った状態(ここ大事)で、クリップの先などを押し込んで5秒間保持することでハードウェアリセットが実行されます。

Acer Support – Answers, E-Mail, Chat – How do I reset the hardware and software to factory defaults on the Acer Iconia Tab A500?:
http://acer.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/8108/~/how-do-i-reset-the-hardware-and-software-to-factory-defaults-on-the-acer-iconia

ただ、自分が確認した限りではちょっと挙動が異なったんですよね。
具体的には、「設定」「無線とネットワーク」「WiFiネットワーク」に、対象となるネットワーク設定が登録された状態だとと、ハードウェアリセットをかけても症状は改善しなかったのです。

また、ネットワーク設定の登録を削除してからハードウェアリセットをして、その直後にネットワーク情報を手動で設定&接続しようとしても、やっぱり失敗してしまいました。

結局、ネットワーク設定の登録を削除してから、ハードウェアリセットを2回した上でネットワーク情報を設定したらようやく接続に成功しました。

ちょっとややこしいのですが、下記手順を(1)から順番に実行して、(3)を実行した所で接続に成功しました。
きっと(3)の手順だけで解決できると思いますが、念のため。

(1) WiFi設定が残っている状態でハードウェアリセット→ネットワークに自動接続→失敗
(2) WiFi設定を削除して、再度ハードウェアリセット→ネットワーク情報を手動で設定→失敗
(3) WiFi設定を削除して、再度ハードウェアリセット→起動直後に再度ハードウェアリセット→ネットワーク情報を手動で設定→成功!

外れを引いたかなと正直凹んでたのですが、これで少し希望が見えてきました。
現時点では、やはり安定度はiOSの方が上だという印象ですね。でもUSBアクセサリとか使えるので、期待度はAndroidの方が高かったりします。頑張れAndorid!

SI CAPTCHA Anti-SpamプラグインはGDが必要

CAPTCHA anti-spamはWordPressにコメント入力画面やログイン画面に画像認証を付記するプラグインなのですが、GDが必要な事に気づきました。しかもインストール後。

エラー: si-captcha.phpプラグインによると、PHPにGD image supportが見当たりません!
PHPにGD image supportが有効になっていない理由については、サーバ管理者にお問合せください。
エラー: si-captcha.phpプラグインによると、PHPにimagepng機能が見当たりません!
PHPにimagepng機能が有効になっていない理由については、サーバ管理者にお問合せください。

エラーメッセージがちゃんと日本語で表示されます。素晴らしい。

と、関心してる場合ではなく、慌ててyumでGDをインストールしました。

# yum -y install gd php-gd

GDインストール後はhttpdのリロードが必要になります。再起動(restart)する必要はありません。

# /etc/rc.d/init.d/httpd reload

iPhone(iOS)日本語ドキュメント

iOS Developer Library
http://developer.apple.com/jp/devcenter/ios/library/japanese.html

先日「iPhone開発者向けドキュメントがiBooksで無償公開中」という記事を書いたのですが、実は私はこちらのPDF形式のドキュメントを多用しています。

iPadを持っていればiBooksという選択肢があったのかもしれませんが、PDF版ドキュメントの更新頻度が特別遅いわけでもないですし、iBooksにあってPDFに存在しないドキュメントがあるわけでもない(逆はあります)ので。

むしろPDFファイルだとDropboxに格納することでMacからもiPhoneからも閲覧できますし、加えて最近購入したAndroidタブレット(Readerが利用できる)を加えた「Mac + Android Tab + iPhone」という環境が、PDF形式をより選ばせる結果になっています。(アップルは喜ばないと思いますが)

ちなみにiOS関連のドキュメントは、iOSのバージョン更新に続く形で頻繁に更新されているので、RSS購読しておくと便利だと思います。

iOS Developer Library RSS
http://developer.apple.com/jp/rss/adcjapan.rss

b-mobile wifiにAT&TのAPNを設定する

アメリカ短期滞在中に、外出先でちょくちょくインターネット環境が必要になるので色々調べてみたのですが、AT&Tのプリペイド携帯(GoPhone)のデータ定額サービスを利用するのが一番手軽だという結論に達したので、近くのAT&Tに行って、アクティベートしたSIMカードを貰ってきました。プリペイドカードを一緒に購入すればSIMは原則無料とのことで、出費は$25のプリペイド分のみでした。

ちなみにAT&T GoPhoneのsimカードのアクティベートに関しては下記のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

【iPhone】 アメリカのGophoneプリペイドSIMを使う方法 【まとめ】

このsimを、日本から持ってきた日本通信のb-mobile WiFi端末に入れて使っています。初期状態だとb-mobile WiFiのAPN設定しか有りませんが、AT&TのAPN設定を追加することであっさり使えるようになりました。simフリー端末って便利ですね。

APN設定を備忘録的に貼り付けておきます。

プロファイル名: (お好きな名前を。私は「atandt」にしました)
APN: wap.cingular
ダイヤル番号: *9***1#
DNS: 自動
認証方法: CHAP
ユーザー名 wav@cingulargprs.com
パスワード cingular1
ユーザー名 wap@cingulargprs.com
パスワード CINGULAR1 (アルファベット全て大文字)

AT&T APN設定

ちなみにGoPhoneのデータプランは、10ドルで100MBまでと、25ドルで500MBまでの2プランがあります(昔はもう少しあったんですが)と、5ドル10MBまでの3プランがあります。私は25ドルで500MBまで使えるというプランを選択したのですが、未だに20MB位しか使っていません(涙)。利用期限は30日間なのでこのペースだと確実に使い切れなさそう。100MBのプランにしておけばよかったかも・・・

(追記 2011-07-15)
「通りすがり」さんの指摘を受けてAPN設定を修正しました。
通りすがりさん、ありがとうございました。

(追記 2011-08-01)
AT&T GoPhoneのアカウント画面から「Buy Feature Packages」を選択した場合「Data 10MB $5.00」というプランが選択できます。容量が小さいので単発ではあまり意味がありませんが、自動更新に設定しておけば緊急用として使えそうです。アカウント維持費用と考えても年間60ドルで済みます。

Appのアップデートが「インストール中・・・」のまま終わらない

instagramのアップデート中に発現したのですが、恐らくほかのアプリでも同じような現象に遭遇する可能性はあると思います。結論から言いますとロックボタン長押し→電源を切る→再度電源ONで直ったのですが、途中で母艦macに繋いだために余計におかしな事になってしまいました。 以下私の顛末。

  • iphoneからapp storeに接続して、instagramのアップデートを実行
  • 「インストール中」のままステータスバー動かなくなる
  • ひとまずiphoneの電源オフ
  • バッテリが少なかったので、そのまあ母艦に接続(これが間違いの始まり)
  • 母艦に接続したとたん、iphone勝手に起動
  • Instagramがあった場所に、真っ白のアイコンと「待機中・・・」の文字
  • 母艦と同期すれば直るんじゃないかと安易に考えiTunesから「同期する」を実行
  • 同期完了。しかしiphoneの状態変わらず。というか母艦のApp画面にはInstagramに加えて「待機中・・・」という謎の真っ白なアイコン出現(この時点で結構焦りはじめてます)
  • iPhone上で白アイコンを長押し。しかし削除できない(というか反応しない)
  • iTunesを使ってiPhoneからInstagram削除。「アプリのデータが全て消えます」というメッセージに泣く泣く同意
  • iphoneと再同期。しかし依然として白アイコン消えず。
  • 思いつく対処法がなくなってしまいやや呆然
  • Googleで「app 待機中」で検索して、Apple サポートコミュニティで対処法を見つける
  • 待機中のアイコンが消せません
    https://discussionsjapan.apple.com/message/100558373#100558373

  • 電源再投入。(でもこんな簡単なことで直るとは思ってない)
  • 何事もなかったように白アイコンがInstagramアイコンになってる。あれ?
  • というわけで、焦らずiPhone単体のまま再起動すれば問題なかったというオチです。中途半端に知識があると色々試してしまい、物事を余計に混乱させてしまう。まずは必要最小限のステップで確認できる方法から、徐々に範囲を広げていくのが正しいやり方なんだと改めて考えさせられました。

    iPhone開発者向けドキュメントがiBooksで無償公開中

    iPhoneの開発者向けドキュメントをiPhoneで読みたいとき、これまではPDF化されたものをDropboxに放り込んでおいて、必要に応じてGoodReaderで閲覧していたのですが、iBooksでも入手可能ということで早速ダウンロードしてみました。

    ちなみにiTunes Previewではこんな感じで紹介されていました。
    iOS Application Programming Guide

    「Published:Dec 06, 2010」となっているので、発表されたのは昨年の12月なのですね。
    全然知りませんでした。

    実際のダウンロードはiPhoneやiPadにインストールしたiBooksから行うことができます。
    iBooksを起動して、ライブラリ(本棚)の右上にある「Store」ボタンを選択し、検索タブ画面上部の検索ウィンドウに「apple develoepr publications」と入力すればダウンロード可能なブックが一覧で表示されます。

    現時点で下記6冊のブックが確認できました。もちろん全て無料です。

  • iOS Application Programming Guide
  • The Objective-C Programming Language
  • Object-Oriented Programming with Objective-C
  • iOS Technology Overview
  • iOS Human Interface Guidelines (※)
  • Cocoa Fundamentals Guide
  • 無料なので文句は言いませんけど、、、正直微妙なセレクション。(笑)
    iOS Dev Centerで「Featured Content」としてピックアップされているドキュメントをブック化してみた、という感じでしょうか。

    (※)上記ブックのうち「iOS Human Interface Guidelines」については日本国内のiTunesアカウントでは表示されません(2011/4/21日現在)。米国のiTunesアカウントでログインするとちゃんと表示されますし、ダウンロードまで正常にできます。iBooksはアカウントをまたいでブックの管理ができるようなので、私のようにどうしても読みたい!という方は米国のiTunesアカウントを取得するとよいかもしれません。

    今回は試しに「iOS Human Interface Guidelines」を読んでみました。
    PDFと比べると、やはり読みやすいですね。

    ガイドブックなので、先頭から順番に読み進めるというよりまず目次を眺めて、興味のある項目をタップ、ざっと流し読み、有用な項目にブックマーク、そしてまた目次へ・・・という作業が快適に行えます。項目をタップしてから実際に表示されるまで多少待たされますが、一度読み込みが完了すればあとはサクサク動いてくれます。

    ただ、iPhoneの画面だとはやり小ささが不便に感じてしまいますね。
    必然的にめくる頻度が多くなるので、少し前に読んだ箇所を再度確認するのに何ページもめくり返す作業を強いられることになります。一般書籍ならそれほどめくり返す事もないのかもしれませんが。
    iBookはやはりiPadで使ってこそ、真の実力が発揮されるのでしょう。

    今回実際にiBooksで開発者ドキュメントを読んでみて一番印象づけられたのは、その利便性よりもiBook+iPadの魅力かもしれません。さすがはアップルというところですね。(笑)

    ただこれをきっかけにiPadを購入に踏み切れるかといえば、正直なところ微妙です。
    ハードの魅力は確かに感じるのですが、やはりソフト(書籍)のラインナップがいまいちな気がします。今回ダウンロードしたブックにしても、全て開発者向けサイトからPDF形式で入手できるものばかりですし、PDFなら一部は日本語にローカライズされた状態で入手することもできますから。しかも私が高い頻度で使うのはガイドではなくクラスリファレンス。できればこちらをブック化して欲しかった・・・。

    あと、ブックの内容を複数の人間で共有しにくいという部分も気になります。
    有用な情報をブック内で見つけたとき、現状ではスクリーンショットを撮ってメールに添付するくらいしか思いつかないんですよね。画像だとテキスト検索ができないので、結局iBooksが持つ優位性がなくなってしまうわけで。だったらPDF化してPCに全部入れておいた方が、、、という話に戻ってしまうわけです。

    というわけで、今のところ空いた時間に英語の勉強もかねてiOSの技術を流し読みする程度にしか使えない感じのiBooks版iOS開発ドキュメント(私にとっては)ですが、しかしダウンロード数がもっと伸びれば、ひょっとしたら今後クラスリファレンスとかもブック化してくれるかもしれない、、、と勝手に期待して、結局全てダウンロードしてしまいました。
    もし私と同じ期待を抱いている方がいれば、これを機会にぜひ全冊ダウンロードしてください。(笑)

    iOS Developer Guides on iBooks