iPhoneの開発者向けドキュメントをiPhoneで読みたいとき、これまではPDF化されたものをDropboxに放り込んでおいて、必要に応じてGoodReaderで閲覧していたのですが、iBooksでも入手可能ということで早速ダウンロードしてみました。
ちなみにiTunes Previewではこんな感じで紹介されていました。
iOS Application Programming Guide
「Published:Dec 06, 2010」となっているので、発表されたのは昨年の12月なのですね。
全然知りませんでした。
実際のダウンロードはiPhoneやiPadにインストールしたiBooksから行うことができます。
iBooksを起動して、ライブラリ(本棚)の右上にある「Store」ボタンを選択し、検索タブ画面上部の検索ウィンドウに「apple develoepr publications」と入力すればダウンロード可能なブックが一覧で表示されます。
現時点で下記6冊のブックが確認できました。もちろん全て無料です。
無料なので文句は言いませんけど、、、正直微妙なセレクション。(笑)
iOS Dev Centerで「Featured Content」としてピックアップされているドキュメントをブック化してみた、という感じでしょうか。
(※)上記ブックのうち「iOS Human Interface Guidelines」については日本国内のiTunesアカウントでは表示されません(2011/4/21日現在)。米国のiTunesアカウントでログインするとちゃんと表示されますし、ダウンロードまで正常にできます。iBooksはアカウントをまたいでブックの管理ができるようなので、私のようにどうしても読みたい!という方は米国のiTunesアカウントを取得するとよいかもしれません。
今回は試しに「iOS Human Interface Guidelines」を読んでみました。
PDFと比べると、やはり読みやすいですね。
ガイドブックなので、先頭から順番に読み進めるというよりまず目次を眺めて、興味のある項目をタップ、ざっと流し読み、有用な項目にブックマーク、そしてまた目次へ・・・という作業が快適に行えます。項目をタップしてから実際に表示されるまで多少待たされますが、一度読み込みが完了すればあとはサクサク動いてくれます。
ただ、iPhoneの画面だとはやり小ささが不便に感じてしまいますね。
必然的にめくる頻度が多くなるので、少し前に読んだ箇所を再度確認するのに何ページもめくり返す作業を強いられることになります。一般書籍ならそれほどめくり返す事もないのかもしれませんが。
iBookはやはりiPadで使ってこそ、真の実力が発揮されるのでしょう。
今回実際にiBooksで開発者ドキュメントを読んでみて一番印象づけられたのは、その利便性よりもiBook+iPadの魅力かもしれません。さすがはアップルというところですね。(笑)
ただこれをきっかけにiPadを購入に踏み切れるかといえば、正直なところ微妙です。
ハードの魅力は確かに感じるのですが、やはりソフト(書籍)のラインナップがいまいちな気がします。今回ダウンロードしたブックにしても、全て開発者向けサイトからPDF形式で入手できるものばかりですし、PDFなら一部は日本語にローカライズされた状態で入手することもできますから。しかも私が高い頻度で使うのはガイドではなくクラスリファレンス。できればこちらをブック化して欲しかった・・・。
あと、ブックの内容を複数の人間で共有しにくいという部分も気になります。
有用な情報をブック内で見つけたとき、現状ではスクリーンショットを撮ってメールに添付するくらいしか思いつかないんですよね。画像だとテキスト検索ができないので、結局iBooksが持つ優位性がなくなってしまうわけで。だったらPDF化してPCに全部入れておいた方が、、、という話に戻ってしまうわけです。
というわけで、今のところ空いた時間に英語の勉強もかねてiOSの技術を流し読みする程度にしか使えない感じのiBooks版iOS開発ドキュメント(私にとっては)ですが、しかしダウンロード数がもっと伸びれば、ひょっとしたら今後クラスリファレンスとかもブック化してくれるかもしれない、、、と勝手に期待して、結局全てダウンロードしてしまいました。
もし私と同じ期待を抱いている方がいれば、これを機会にぜひ全冊ダウンロードしてください。(笑)
[…] 先日「iPhone開発者向けドキュメントがiBooksで無償公開中」という記事を書いたのですが、私はこちらのPDF形式のドキュメントを多用しています。 […]